2.「ラブホテル」へ

3.「ラブホにて」


 俺は今、ラブホテルに足を踏み入れようとしている。
いつかのように妹の人生相談、ではない。どこかの誰かさんが喜びそうな男との密会でもなく、当然ながら見知らぬ女に声をかけられてほいほい着いてきたわけでもない。

 普段の表情に乏しい姿から一見あらゆる事象に無関心であるようにも思えるが、温かな思いやりの心を持った女の子と一緒に、だ。

 今日び、付き合っている高校生カップルが深い関係になることは、それほど珍しいことではない。
そもそも俺自身、婚前交渉は絶対駄目だ、なんてお固い考えを持っているわけじゃないし、親父とこの件についての見解を話し合ったことはないものの、たぶん、同じように思ってるんじゃないだろうか。

 もちろん、軽薄としか言いようがない近頃の風潮を快くは思っていないだろうし、俺はともかく、桐乃には天地がひっくり返ったところで認めることはないのは目に見えている。
相手がどんなやつであれ、極端なことを言えば世界中の人間が絶賛する好青年であっても、断固として反対するはずだ。
手塩にかけて育ててきた愛娘が、どこの馬の骨とも知れない、否、たとえよく知った相手であれ、他所からやって来た他人に奪われて、面白いはずはない。

 なにを言ってるんだと思うかもしれないが、理屈じゃねえんだよ、これは。
実際に俺も、その、面白くない気分を嫌と言うほど味わわされちまったからな。親父の心中はなにをかいわんや、である。

 話がそれちまったな。
ともかく、好きな者同士なら感情の高ぶりから、男女の関係になるというのは十分起こり得ることだった。
でもよ、勘違いしないで聞いてくれ。今回は違う。
言い訳がましい言葉をあれこれと並べているが、俺はそういうつもり(・・・・・・)でここに来たわけじゃないんだ。

 もちろんそれは、黒猫に女性としての魅力がないとかそういう類の理由じゃない。
彼女には妹みたいに垢抜けた、ぱっと見ただけでわかるタイプの輝かしさはないが、俺にとってこいつは、かわいくて、どこか儚げで、守ってあげたくなる、そんな空気をまとっていて、並んで歩くだけでもちょっとした優越感を覚えてしまう、そんな子だ。

 初めて会った頃と比べると随分人当たりが柔らかくなったし、時折見せる心からの笑顔に目を奪われることなんざ、しょっちゅうさ。
心も体も一つになることができたら、どれほど幸せか、って心から思うよ。
断言してもいい。黒猫は、五更瑠璃は紛う方なきいい女だ。当然、期待しないわけがない。

 そりゃ、俺だって男だ。自分で言うのも変な話だが、健康そのものの男子高生だ。
好奇心も欲求も、人並みにはあると思う。むしろ、ないほうがよっぽど不健全だろうぜ。
その上、好意を持った相手となれば言うに及ばず、だ。
仮に、こういう状況下で下心を一切持たずにいられるとしたら、異性として見ていないか、そいつ自身が仏かなにかに違いないだろうよ。

 でも、そうじゃない。そういうのとは、違うんだよ。
俺たちは確たる理由があって、ここにいる。
突然の雨に降られた俺たちが凍えないために用意した窮余の一策であって、互いを思いやりあった結果であって、だから、こいつを抱くために来たわけじゃない。
あいにく、うつむき加減の顔が眉の下で綺麗に揃えられた前髪に隠れてしまって、なにを考えているのかを表情から読み取ることはできないが、こいつだってきっと同じ考えのはずだ。

「先輩」

 不意に名を呼ばれて、意識を現実へと引き戻された。口から心臓が飛び出るかと思った。
少しでも暖を取るためにと腕を組んでいるから、ぎくっと体を強張らせたことに気づかれたかもしれない。
それでも、いや、だからこそ俺はあえて何ごともなかったかのように振る舞った。

「なんだ」

 意識して震えないように低く抑えた声でたずねると、多分に戸惑いの色を含んだ問いが返ってくる。

「この建物はどこから入るのかしら」
「俺も、同じことを考えていたところだよ」

 考えごとをしていたから、ってのもあるだろうけどどこに入り口があんの、これ。
あっちに自動ドアっぽいものは見えてるものの、変な柵があるせいで入れない。
駐車場でいうところの、満車状態なわけ? 閉めきっちゃってんの?
まったく、真っ昼間からなんだってんだ。

「……っ」

 そこで、あわててかぶりを振った。
そうだ。普通は、みんな同じ目的でここに来ている。
それくらい、言われなくてもわかってるよ、ちくしょう。

「どうしたの?」
「なんでもねえよ」

 入り口を探す振りをして、俺は心配そうに覗き込んでくる後輩の視線から逃れた。
すると、今度はこいつと接している箇所にばかり意識が向いてしまう。
彼女は女の子で、つまり、温かいだけじゃなく、柔らかい。
平たく言えば、胸の膨らみがそこにあると、認識してしまっている。

 豊満な、と形容するにはごくささやかなサイズだし、しとどに濡れているとはいえ生地はしっかりとしている。
それでも、胸が当たっているという事実がどうしようもなく鼓動を早めちまう。
だからって振り払うわけにもいかないし、どうしたらいいの? マジで、誰か教えてくれ。

「ねえ」
「ん?」

 気まずさからそっぽを向いたまま気のない返事をすると、黒猫は軽く俺の腕を引いた。

「顔が赤いように見えるのだけど、違って?」
「いや、気のせいだろ」

 やましいところが大ありなため、正面きって彼女の顔を見ることができない。
だってそうだろう。まさか、お前の胸が気になって赤面しているなんて、言えるわけがない。
どんな勇者だよ、俺。いや、もはやそれは勇気ある行動ではなく単なる蛮行でしかない。

 とはいえ、このままだと不審を抱かれるのは間違いない。ええい、どうすればいいんだ。

「ねえ先輩」

 あ、と思う間もなかった。声が聞こえたときには、目の前に黒猫がいた。

「こっちを向いて頂戴」

 完全に不意を衝かれ、動けない。
頬は熱く胸は早鐘を打っていたが、今度は目を反らすことができなかった。

「え、あ、いや……」

 いつの間にカラコンを外したのか。
黒い瞳は沈黙に耐えかねてうめく俺をまっすぐに射抜き、突然、不安そうに揺らめく。

「熱が出ているの? 辛くはない?」

 俺はにわかに答えられなかった。
ここは安堵するべきなんだろうか。赤面が、体調を崩したせいだと勘違いしている。
正直言って、首を縦に振ろうと思ったよ。ラッキー、ってな。
しかし俺は、顔を左右に動かしていた。

「大丈夫だ。心配しなくていい」

 彼女の頭にそっと手を置き、浮かびそうになる自嘲の笑みを辛うじて殺す。
嘘をついてまで自分をかばいたいとは思わない。
そんなくだらねえことをしてこいつを傷つけちまったら、自分を許せそうになかった。
いくら俺がヘタレでも、今この瞬間、楽なほうに流されるわけにはいかない。

 とはいえ、このままなんの説明もなしでは黒猫が納得しないだろうよ。
安心させるための方便じゃないかと思っているに決まっている。

 案の定、でも、と言いかけるのを俺は言葉でもって制した。

「安心しろ。そうじゃない」
「だったら、どうして」

 無垢な眼差しを向けられている俺の、なんと罪深いことか。

「それは……」

 言うべきか迷って、結局、なるべくこいつがダメージを負わないであろう言葉を選ぶことにする。

「お前があまりにかわいくて、照れたんだよ」
「……っ!!」

 瞬く間に黒猫の白磁のようになめらかな肌が赤く染まった。

「なにを言うかと思えば、まったく、まったく……莫迦」

 うつむいて、消え入りそうなつぶやかれた声を聞いた俺は、正味な話、恥ずかしさのあまり悶死しそうな気分だった。


 自動ドアを抜けた先は、赤のベルベットが道なりに敷かれていた。
建物の外観は多少くたびれた感じはあったが、内部は清掃が行き届いていて、淡いクリーム色の壁紙や随所に置かれた観葉植物、絵画や彫像にセンスの良さが感じられる。

 同じことを思ったのか、裾をつまんでついてきている黒猫が、ぽつりと感心した風に言った。

「案外、綺麗ね」
「そうだな」

 ちらりと横目で見ると、ほんのりと目元を桜色に染めながらも、きょろきょろしているところを見ると、黙りこくっていては余計に緊張すると考えたんじゃなく、単に興味を引かれたんだろうな。

「受付は、どうなっているのかしら」
「さあ」

 初めての、という言い方をすると何度も足を運んでいるみたいだけど、初めて来るホテルの勝手を知るはずもなく、首を傾げた次の瞬間だった。
最初の角を右に折れたすぐ先に、カーナビのモニターと同じくらいの大きさを持つパネルが壁面に幾つも並んでいて、半分以上は明かりが消えて暗くなっている。

「なんだこりゃ」
「書いてある番号は……部屋のナンバーみたいね」

 俺たちはひそひそと、内緒話をするかのように囁きあう。

「ああ、そうか。ランプが点いている中から選べばいいんだな」
「ええ」

 そのとき、真顔でうなずく黒猫とほとんど頬がくっつくくらいに近づいていることに気づいて、叫び出しそうになった。危うく、自分がどこにいるのか忘れちまうところだ。

 ともかく、こいつが変に意識していない以上、落ち着かなくちゃ、な。
内心つぶやいた直後、次の台詞が聞こえてきた。

「お金は、折半だから」
「へ?」

 言った先から動揺する俺。いきなりなにを言い出すんだよ。

「いや、いいよ。俺が出すって」

 恩に着せるつもりはないから軽口っぽく言ったのだが、黒猫はゆっくりとかぶりを振った。

「そういうわけには行かないわ。私から誘ったのよ」

 誘う、という単語に反応して頬に血が上る。でも、恥ずかしがっている場合じゃない。
良くも悪くも固いところがある彼女は、言い出したら梃子でも動かないところがある。
だからと言って、はいそうですか、と引き下がるわけにはいかなかった。

「お前が言い出さなかったら、こちらから切り出していたさ。いいから遠慮するなって。どうしても、って言うなら別の機会になんらかの形で返してくれればいい」

 自分でもちんけなプライドだと思うよ。だけど、ここの支払いは黒猫にさせたくなかった。

 しばしの間、俺たちは無言で見つめ合っていた。そして、折れてくれたのは彼女だった。

「そうね。わかったわ」

 微苦笑しつつもうなずく姿に、正直、胸を撫で下ろしたよ。
こちらの顔を立ててくれたのかもしれないな。

「ところで、ふと思ったのだけれど。順番に入っていたら、その間に待っているほうは風邪を引いてしまうのではなくて?」
「まあ、可能性は否定できないな。でも、どうしようもないだろ?」

 けどよ、心配しなくても入るのはお前からだぜ、と続けようとした。
しかし、できなかった。黒猫がすっと伸ばした人差し指を俺の唇に当ててきたからだ。

 目を見張る俺に、一度視線を伏せてから、黒髪の後輩は言う。

「どうしようもなくは、ないと思うわ。だって」

 そこで言葉は途切れて、再び、黒の瞳がためらいがちに俺を捕える。
その顔はこれ以上なく紅潮していた。それでも、黒猫は懸命に語を継ぐ。

「一緒に入る、という選択肢があるでしょう」

 耳に届いた消え入りそうなささやきの意味を飲み込むことができないまま、俺の思考は停止した。


4.「バスルーム」へ

ver.1.00 10/11/7
ver.2.12 12/11/7

〜妹の友だちがこんなに可愛いわけがない・舞台裏〜

【オタクっ娘ほのぼのチャット弐号】
参加者■沙織(管理人)
参加者■きりりん@メルル四期ktkr!
参加者■†千葉の堕天聖黒猫†

沙織(管理人)ル四期ktkr!:そういうわけですので、きりりんさん、黒猫さん。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:一度、都合をつけて温泉へ行きませんか?
きりりん@メルル四期ktkr!:あたしは予定さえ合えばいつでも構わないけど?
きりりん@メルル四期ktkr!:ちなみに次の土日は完オフだから!
沙織(管理人)ル四期ktkr!:ありがとうございます。黒猫さんは、いかがでしょうか。
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:先約があるの、と言いたいところだけれど私も問題ないわ。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:そうでしたか。では、善は急げと言いますし、
沙織(管理人)ル四期ktkr!:次の土曜日に決行したいと思いますわ。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:お二人とも、構いませんか?
きりりん@メルル四期ktkr!:オッケー!
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:わかったわ。
きりりん@メルル四期ktkr!:で、どこに行こうってわけ? 別荘とか??
きりりん@メルル四期ktkr!:もしかして、温泉街ごと所有してるとか!?
沙織(管理人)ル四期ktkr!:さすがはきりりんさん。察しがいいですわね。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:実は、つい先日家の者が掘り当てたばかりなのです。
きりりん@メルル四期ktkr!:は? マジで? 超あり得ないんですけどwww
きりりん@メルル四期ktkr!:テラワロスwwwっうぇwwどんだけ大富豪www
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:何度も言わせないでもらえるかしら。
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:語尾に草を生やすのをやめて頂戴。
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:不快よ。それで、沙織。今の話は本当なの?
沙織(管理人)ル四期ktkr!:まさか、冗談ですわ。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:たまたま、ペアチケットが二組手に入りましたので、
沙織(管理人)ル四期ktkr!:こうして声をかけさせていただいたのです。
きりりん@メルル四期ktkr!:そうなんだ。一瞬、本気にしちゃったよー。
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:私も、信じかけたわ。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:これは失礼いたしました。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:冗談とは、さじ加減が難しいものですわね。
きりりん@メルル四期ktkr!:それで? あいつは呼ぶわけ?
沙織(管理人)ル四期ktkr!:あいつ、とおっしゃいますと京介お兄様のことですか?
きりりん@メルル四期ktkr!:そ。どうせ、週末に予定とかあるはずないし、
きりりん@メルル四期ktkr!:チケットが余ってるならおこぼれを恵んであげても
きりりん@メルル四期ktkr!:いいんじゃないの、って思ったわけ。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:ふふ。きりりんさんがお望みでしたら、
沙織(管理人)ル四期ktkr!:ぜひともお誘いしたいと思います。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:京介お兄様も、きっとお喜びになりますわ。
きりりん@メルル四期ktkr!:はぁ〜〜〜? どうしてあたしが、
きりりん@メルル四期ktkr!:あいつが来るのを望まなくちゃいけないのよ。
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:まったく、どうしようもないひねくれ者ね。
きりりん@メルル四期ktkr!:はぁ〜? なにを言ってるのかさっぱりなんですけどォ〜。
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:ものは言いようね。
きりりん@メルル四期ktkr!:はぁ? なに言っちゃってんのアンタ。
きりりん@メルル四期ktkr!:それだとあたしが来て欲しがってるみたいだっつーの。
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:みたいもなにも、そのものじゃない。
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:沙織もこのわからず屋になにか言ってあげて頂戴。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:確かに、黒猫さんのお言葉どおりですわね。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:わたくしも、そのように感じていますわ。
きりりん@メルル四期ktkr!:意味わかんない。日本語、ちゃんと通じてんの?
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:そっくりそのまま同じ台詞を返すわ。この原人が。
きりりん@メルル四期ktkr!:しつっこいよチバの堕天聖!
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:くっ、またも私の名前を愚弄して……。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:まあまあお二人とも。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:それでは、こういうのはいかがでしょうか。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:わたくしは京介お兄様に来ていただければ嬉しいです。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:黒猫さんも、同じお気持ちではありませんか?
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:まあ、そうね。忌避すべき理由はなにもないわ。
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:あまり好きな考え方ではないけれど、多数決なら決まりね。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:さて、きりりんさん。わたくしたち四人で、行きませんか?
きりりん@メルル四期ktkr!:……まあ、あんたたちがそこまで言うなら別にいいけど。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:では、決まりですわね。
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:ええ。
きりりん@メルル四期ktkr!:……ふん。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:さて、さっそくですが提案がありますの。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:普段、お世話になっている京介お兄様のために、
沙織(管理人)ル四期ktkr!:それぞれ、一芸を披露いたしませんか?
きりりん@メルル四期ktkr!:あー、乗りかかった船だからやってもいいんだけど、
きりりん@メルル四期ktkr!:ネタがないって。メイド服とか、もうイヤだから!
沙織(管理人)ル四期ktkr!:それは残念ですわね。とても似合っていましたのに。
きりりん@メルル四期ktkr!:ともかく、今回はそういうのなしだから! 第一、旅行先に
きりりん@メルル四期ktkr!:着替えを余分に持っていくとか、絶対ないから!(#゚Д゚)
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:では、お芝居はどうかしら。
きりりん@メルル四期ktkr!:そうね。あんたが脚本担当でなければいいわ。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:それでは、僭越ながらわたくしが……。
きりりん@メルル四期ktkr!:じゃあさ、題材はあたしに決めさせてよ!
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:なにを選ぼうと言うのかしら。
きりりん@メルル四期ktkr!:決まってるじゃん。桃太郎www
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:却下。
きりりん@メルル四期ktkr!:はあ? どうして却下なわけ?
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:理由はないわ。強いて挙げるとすれば、なんとなく、よ。
沙織(管理人)ル四期ktkr!:で、ではシンデレラなどいかがでしょう。
きりりん@メルル四期ktkr!:じゃ、あたしがシンデレラね。沙織もわかってるじゃない。
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:思い上がりも甚だしいわね。
†千葉の堕天聖黒猫†ktkr!:どう考えてもあなたに似合うのは意地悪な継母よ。
きりりん@メルル四期ktkr!:なんですってェー!?
沙織(管理人)ル四期ktkr!:お、お二人とも、落ち着いてくださいませ……!

 結局、夜が明けても題目は決まらず、なし崩し的にチャットは終了した。



 京介×黒猫SS、第3話です。当初の予定からすると、細部がガラリと変わりました。
原作を未読の方がこのお話を読むことはまずないとは思いますが、ネタバレはできる限り避けるべく、努めます。
続きは、なるべく早くお届けしたいです。冬コミの原稿もありますが、がんばります。

 それにしても、六話の麻奈美はなんとも言えずよかったです。
あの回を見ただけで、ファンが増えそうですね。まだ視聴していない方は放送をお楽しみに、です。
なお、舞台裏は次回作の予告編です。執筆の順序としてはこの黒猫SSの次の次、となります。

 それでは、再び皆さまとお会いできることを祈りながら。



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